マリンワールドでは、掃除やショーなど様々なシーンでダイバーが水槽に潜ることがあります。
水槽の外から見ると、何気なく潜っているように見えるダイバーも、実はみなさんの前に出るまでには、様々なトレーニングをして一人前になります。
どのようなことをしているのか、すこしお伝えしようと思います。
いくつかの過程がありますが、まず最初に、ウエットスーツや足ヒレになれるための、泳ぎの基礎訓練です。練習場所はマリンワールドの目の前、博多湾!
時には1m先が見えないくらいの透明度だったり、クラゲがたくさんいたり、波があったりと、プールでは味わう事のできない、自然の海ならではの環境です。(笑)
ここで長距離を泳ぎ、立ち泳ぎをしたり、重りをつけ泳ぐなどのトレーニングメニューをこなしていきます。
すべてクリアすると、次は外洋大水槽での実践訓練です。
ここで実際に潜る練習が始まります。
水面で泳ぐより、水中はバランスをとるのが難しいので、水中でその感覚をつかめるように練習します。
そして、そのトレーニングメニューに合格することができたら、水中で魚たちへ餌を与えるショーの練習ができるようになります。
先輩ダイバーに教えてもらいながら、その生き物にあった餌のあげ方を習っていきます。
ショーをしている先輩を岩陰から覗いて、どんな餌のあげ方をしているのか、バランスをどうとっているのか、覚えることはたくさんあります、、、
潜水作業は、場合によっては大事故につながる恐れがあるので、常に緊張感をもって取り組みます。
すべてできるようになって、やっと独り立ちし、ショーにデビューです!
ショーでダイバーを見る機会がありましたら、「こんなことをしてショーに出ていたんだな。」と、温かい目で見守ってくださいね。
魚類課 中村千華