本格的な寒さを感じる毎日ですが、皆さまは風邪などひかれていませんか?
今回は、魚たちの病気について書いてみようと思います。
私たち人間は体調が悪い時、自分で具合が悪いところをお医者さんに話すことができますよね。
喋ることができない赤ちゃんの場合は、機嫌が悪いとか、熱を測るなど、大人が変化に気づこうとしていると思います。
魚たちは一切、飼育員である私たちに何も伝えてくれません。
だから毎日、魚たちの呼吸・動き・体色・体表などを観察して、何か変化がないか気付けるようにしています。
体表に寄生虫などがついていれば、水槽内に薬を溶かして時間をかけて治療していきます。
寄生虫の種類を調べたり、薬の種類と使用期間などは、獣医さんと相談して決めていきます。
飼育員が変化に気づき、それを獣医さんに伝えて、魚たちの治療に取り組んでいます。
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① エラや体表の一部を採取して調べる
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②顕微鏡でなにかついていないかチェック
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③薬を水量や魚体重に合わせてはかる
ただ、見た目には何も変化がなく死亡してしまう魚もいます。
その場合は、細菌感染を起こしていないかも調べます。
もし細菌感染をしていれば、同じ水槽の魚たちすべてが感染している可能性があるので、早く治療に取りかからないといけません。
細菌感染の場合は、エサに抗生剤を混ぜて与えていきます。
病気にならないためには、まずは魚たちの免疫力をあげること!(これは人も同じですね)
飼育環境を整え、エサに栄養剤を混ぜてしっかりと食べさせています。
でも、気を付けていても病気にはなります。だからこそ”早期発見”が大事になります。
皆さまも免疫力を上げて、自分の体調の変化に早く気づいて、寒い冬を乗り越えましょう!!
魚類課 野田