12月はクリスマスや忘年会などの行事が多く、1年を締めくくる時期です。
皆さんもお忙しくお過ごしでしょうか。
和名の「師走」の由来については諸説ありますが、普段落ち着いている僧侶でさえ走り回るくらい忙しい月だから、という語源説がよく語られています。
また、この時期に大そうじをするという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
年末に一年の汚れを払い清めることで、気持ちよく新年を迎える準備をします。
マリンワールドでも、毎年必ず大そうじを行う場所があります。
それは『ほねのおと』という骨格標本展示エリアです。
いうわけで、今年もボランティアグループ「Teamまりん」の皆さんと一緒に恒例の大そうじを行いました。
大そうじの手順としては
1. 棚の前面に付いているアクリル板を全て外す
2. ブラシなどを使って骨格のホコリを取り除く
3. 棚を水拭きする
4. 棚の前面にアクリル板を付ける
と、いう流れです。
ところで、ここに設置している棚は、大きな柱と柱の間にジャストフィットしています。
そのため、専用に作ったものだと思われるかもしれませんが、じつは、九州大学総合研究博物館からお借りしている「歴史的什器」と呼ばれるものです。
この棚は1924(大正13)年頃に購入され、約90年間、九州大学の文学部で実際に使われていたものです。
お借りする際に、骨格標本の保護やお客さまが触ってけがをされるのを防止するために、棚の前後にアクリル板を付けさせていただきたいというお願いをしたのですが、お返事は、貴重な歴史的資料なので必要以上の加工はできないとのこと。それでも、としつこくお願いをしたところ、前面だけなら・・ということで許可をいただきました。
本当は、ほこりや害虫の侵入を防ぐために、背面にもアクリル板を付けたいなぁと思うのですがそこはガマンして、こまめにそうじをすることで解消しています。
さて、今年はTeamまりんの皆さんと一緒に新しい骨格の作成を行うこともでき、エリアの展示がパワーアップしました。
これからも魅力的な展示ができるようにがんばりますので、皆さんもどうぞ楽しみにお待ちくださいね!
(営業部 土井 翠)