マリンワールド海の中道

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2022.4.19

水中で輝く、生きる宝石たち

3階にある展示エリア「阿蘇 水の森」には九州を代表する淡水魚達が暮らしています。皆さん、日本に生活する淡水魚ってどんなイメージですか?
「地味」「茶色」「どれも同じに見える」など、あまりパッとしない印象を持つ方も多いと思います。ですがそんな事はありません!
今回はマリンワールド海の中道に暮らす淡水魚達の世界を覗いてみましょう。

阿蘇 水の森には16種類の魚たちが生活しています。
中でも目を引くのはタナゴの仲間だと思います。タナゴのオスはメスの気を引くため、繁殖期に身体が鮮やかに染まります(婚姻色といいます)。その婚姻色は種類によって特徴が違うんです。

まずご紹介するのはこちら!

ヤリタナゴ

シュッとしたスマートな体型のタナゴです。エラの辺りが紫色に、背びれ・尻びれが赤く縁どられます。大きいものでは10㎝以上、川や水路でも流れの早いところを好みます。

次に

カゼトゲタナゴ

九州にしか生息していない小型のタナゴで体長は4㎝ほど。尾びれから身体の真ん中あたりまで伸びる青のラインが美しいです。水槽内でゆったりと泳ぐ姿を見ると癒されます、、、。

次は名前に「バラ」が入っているこのタナゴです!

ニッポンバラタナゴ

カゼトゲタナゴ同様、5㎝ほどの小さなタナゴです。名前にバラとあるように胴体や目の辺りが紅く色づきます。ため池や水路の流れが緩やかな場所を好みます。

ここまでご紹介したのはすべてタナゴの仲間ですがあと一種、ナマズの仲間をご紹介します。ナマズというと大きくて髭の長い黒い魚を思い浮かべる方も多いと思います。
ですが次にご紹介する「アリアケギバチ」は黄色いんです!!

アリアケギバチ

名前に九州の地域名「有明」を冠する小型のナマズの仲間です。普通のナマズが50~60㎝になるのに対し、成長しても20㎝前後です。
九州のみに生息します。見た目は可愛いですが背びれと胸びれが鋭く尖っているので注意!

いかがでしたか?少しでも淡水魚に興味を持っていただけたでしょうか。今回ご紹介したのはほんの一部ですが阿蘇 水の森にはまだまだ魅力的な生き物たちが沢山暮らしています。皆さんもぜひ、彼らに会いにマリンワールド海の中道へ遊びに来てください。まだまだ語り足りませんが館内でお会いできた時は彼らの魅力をより深くお伝えできればと思います。
では、阿蘇 水の森でお待ちしております!!!

魚類課 勢村 天珠

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