水族館は楽しいレクリェーションを提供するだけでなく、博物館相当施設として社会教育を果たす役割もあります。
マリンワールド海の中道では、この役割を果たすために様々な教育活動に取り組んでいて、その中でも移動水族館教室は1999年より実施してきました。
このプログラムは、海に縁遠い地域の小学校や特別支援校に、海の生き物を持って行き、生き物や環境についての興味関心を引き出すことを目的としています。
持っていくのは生き物を観察できる水槽だけでなく触ることのできる磯にすむ生き物、標本・剥製などで、水族館スタッフが説明をして質問にも答え、大変好評をいただいてきました。
今年は11月に、福岡市立福岡中央特別支援学校と福岡県立川崎特別支援学校の2校で行いました。
どちらの学校でも、はじめは生き物を怖がって全く触らない子が、徐々に生き物に関心を持ち、つついたり触ったり、また見たりして満面の笑みになり、最後は名残惜しそうに会場を後にする姿が印象的でした。
これからも、このような活動は続けていきたいと思います。
企画広報・教育担当 大西 拓