マリンワールド海の中道

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2021.6.23

歴代のラッコたち パートⅡ

前回からの続き、マリンワールドで飼育していた歴代のラッコたちを紹介しましょう。
 
まずは1998年4月にやってきた親子のラッコ『サキ、チサ』を紹介します。
この子たちは長崎水族館が閉館をむかえ、ペンギン水族館としてリニューアルする際に譲り受けました。
 
『サキ』はかなりの高齢で目がほとんど見えていない個体でしたが、当館では長老的存在でマイペース、そこにいるだけで他の個体に安心感を与えるような個体でした。
 
その娘の『チサ』は出産経験が豊富で当館でも、『ナダ、マリン、ララ』を出産しています。
(残念ながらララは出生後1年ほどで死亡)

左から マリン チサ ナダ
 
『カイ』は、1995年7月に大分県の水族館 マリーンパレス(現うみたまご)からやってきました。 
マリーンパレス時代は「トントン」という愛称で呼ばれていました。
当時マリーンパレスではラッコのバスケットボールを披露していましたが、ダンクシュートを披露していたのはカイのお父さんの「サンサン」という個体で、カイは点数をめくる係をしていたようです。

写真手前から サキ チサ ナダ カイ
 
『ナダ』はマリンワールド海の中道で初めて誕生したラッコです。好奇旺盛で、夜の水族館限定イベントとして行っていた「ラッコのパフォーマンス」では、前肢でボールを弾くバレーボール、手動の鉛筆削りをクルクル回す技などを披露していました。

 
『マリン』はマリンワールド海の中道で2番目に誕生したラッコです。ナダほどの器用さはないものの、その愛嬌あふれる表情と自由奔放な行動で食事タイムではお客様から「かわいい~」という声が常に聞こえていました。

 
そして2012年1月25日 マナが誕生しました。
日本では成功例が少ない人工哺育で育ったマナは全国的にも有名になり、多くの皆様に愛されたラッコでした。
2021年2月22日に9歳の生涯を終えています。
       
人工哺育中のマナ
 
最後に、2012年3月8日、和歌山のアドベンチャーワールドからやってきたリロは今も元気に生活しています。
日本国内でラッコを見ることが難しくなってしまいましたが、リロは私達飼育員一同、そしてファンの皆様に応援されながら大切に飼育していきたいと思います。

 
海洋動物課 濱野 真

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