マリンワールドでは3月23日に、骨格展示ゾーン「ほねのおと~HONE NOTE~」が誕生します。現在、担当チームは準備の追い込みにさしかかっています。
そこで今回は、自ら語りたくても語れない忙しい担当者に代わり、準備中の様子や想いを取材してきましたのでご覧ください!
魚類骨格担当:山口さん
サメやエイの仲間の「軟骨魚類」は、その名の通りほとんどの骨が『軟骨』でできているので、カッターなどで余計な身を削ぐ作業中にうっかり骨も切れてしまい苦労しています。
その他の魚の仲間「硬骨魚類」は骨は硬いのですが細かく、骨だけを残す作業が大変です。ですが、今回の骨格標本作成の作業を通して、同じ魚類でもグループによって体のつくりの違いがあることがわかり、新しい発見もあって楽しい時間でもあります。
魚類骨格担当:前田さん
これまでの人生の中で一番骨と向き合っています。魚類は骨格の資料も少なく手探りの作業で、今後バラバラになった骨がちゃんと組み立てられるか心配です。生きている姿を見ることが多いですが、骨からその生き物についてわかることもあるので、おもしろいと感じています。
海洋哺乳類骨格担当:土井さん
もともと骨には興味がありましたが、今回の仕事で骨の質感や音なども好きになりました。
生き物によって骨が違い、生活の仕方でもまた骨が違うことがわかったり、人との違いもおもしろいです。何も語ることのできない骨にかわって、私たちがいろんなことを伝えることができればいいなと思っています。
海洋哺乳類骨格担当:宮園さん
骨だけになってしまうと、生きているときの見た目や印象とも違って、骨の向き、形がどう付いていたのかわからないところが難しいです。骨だけの展示ではありますが、動きや躍動感を伝えられるようがんばっています。
チームリーダー:中村館長
…骨折ってます (笑)
担当者は夜遅くまで黙々と標本作成や展示準備をがんばっています。というのも日中は当然ながら生き物たちのお世話もあり時間が取りにくく、またなかなかの臭いもともないますので、お客様の前に出る仕事が少なくなる夕方からがこの作業のスタートなのです。担当者だけでは作業が追い付きませんので、他の職員も手伝う姿が見られます。もちろん私も微力ながらお手伝いします・・・。
水族館にあるだけの骨が結集する「ほねのおと」。ぜひご期待ください!!
取材 学習交流課 鈴木