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漁師さんの協力

水族館にはたくさんの生き物たちが飼育されていますが、元々は自然界で生きていたものがほとんどです。その一部は私たちが海に出て、主に2つの方法で集めています。私たちが海に潜って捕まえる方法と、私たちが漁師さんの船に乗せていただき、仕掛けにかかった生き物を分けていただく方法です。漁師さんが行っている漁法は様々ですが、頻繁に協力いただいているのが定置網漁という漁法を行っている漁師さんです。
定置網漁とは海の決まった場所に網で囲った仕掛けを設置し、そこに入って出られなくなった生き物を捕まえます。網をあげて捕まえて生物を回収した後は、再び網を設置し直して次の漁に備えます。全国の海で行われている漁法ですが、マリンワールドの近くの志賀島の海でも行われています。

定置網の網をあげた時の様子

 

定置網に入った大きなシイラ

 

私は2014年の2月から志賀島の定置網漁の漁船に便乗させて頂き、調査や生物収集など行っています。この調査では、季節によって違う生き物を目の当たりにすることができます。その時に入っていた展示用の生き物を仕掛けの網からすくい、船の上の水槽で生かして持ち帰ります。また志賀島の漁港からマリンワールドまでとても近いので、狭い水槽での生き物の移動時間も少なくて済みます。場所的にはとても好条件で、見られる生き物も豊富なのでとてもお世話になっている所のひとつです。

船の生簀で泳がせて持ち帰る

 

これから夏に向かって海水の温度が上がり、見られる生き物の種類や数が増えてきます。最近の志賀島周辺ではイカの仲間がよく見られますが、徐々にサメの仲間が見られるようになります。ウミガメや大きなカジキの仲間、時には深海の生物なども入ることもあります。このような情報は実際に船に乗り続けていないとわかりません。私たちは、そのような生き物をどのように展示できるか考え、お客様に身近な海の豊富な生き物たちをご覧いただき、知ってもらえるようにこれからも調査を続けていきます。

網に入ったバショウカジキ

 

魚類課  牧 貴海(まき・たかみ)