今年の5月末から展示開始した【福岡の水生昆虫】
はじめは「あまり目立つ生物ではないし…お客様に見てもらえるかな?」と少し不安もありましたが、いざ展示をスタートさせてみると男女問わず多くのお客様が足を止めて虫たちを見てくださっており、とても嬉しく思っています!
さて、そんな水生昆虫の中でも今回ご紹介するのは“コオイムシ”
漢字で書くと“子負い虫”なのですが、まさに今、子負っている最中なのです‼
えっ、子を負っている?どういうことだ…?
(この後画像も出てくるので、虫が苦手な方は心の準備をしてください)
コオイムシは、繁殖の時期になるとメスがオスの背中に卵を産み付けます。
そして卵の中で赤ちゃんが成長し、父親の背中の上で孵化(ふか)するという仕組みです。
図鑑やテレビなどでご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まずはイラストで子負いの様子をご紹介します。
虫が苦手な方はご注意ください。
(でも、かわいく描いたつもりですので良ければご覧ください♪)
それでは、ここからは画像も載せていきますよ~!
産まれたての幼虫がお父さんの脚にしがみついています。
幼虫は卵より一回り大きくて、どうやって小さな卵の中に納まっているのか不思議に思っています。
卵をパカッと開けて中を覗くわけにはいきませんし…謎ですね…。
幼虫が全て孵化した後の様子です。卵は破れてふにゃっとなっていますね。
このあと空の卵殻はまとめてポロっとお父さんの背中から剥がれ落ちました。
今も1個体が卵を背負っており、実際にその姿をご覧いただくことができますが、あと1~2週間ほどで幼虫が孵化するかと思います。
かなりの期間限定展示ですので、近々でご来館予定の皆様は是非ご覧ください。
コオイムシをはじめ様々な水生昆虫とともにお待ちしております♪
魚類課 明石 夏澄