20,000匹以上ものたくさんの魚やサメたちが一緒に生活をしている外洋大水槽。
そんな大水槽の底の方をよく見てみると、時折面白いものが転がっていることがあります。
今回はその中から2つ選んで紹介したいと思います。
まずは、こちら。とがった歯を見つけました!
大きさが2~3cmほどあるこの歯の持ち主は、
外洋大水槽の中で体が一番大きなサメ、「シロワニ」です。
口元には、鋭くとがった歯がズラリ!
サメの歯は3日に1本程度、どこかの歯が抜け落ちて常に新しい歯に交換されます。
そのため、水槽の底には結構たくさんのサメの歯が落ちているんです。
シロワニだけでなく他の種類のサメの歯も落ちていることがあるので、探してみてくださいね。
さて、続いてはこちら!
巻貝のような、ドリルのような、
ねじねじと不思議な形をしているコレ、一体何だと思いますか?
正解は・・・
「ネコザメ」というサメの卵なんです!
ネコザメは産卵後、卵を口に咥えて岩の割れ目などに押し込む習性があり、
そういった場所にしっかり引っかかって流されないように、こんな形をしています。
ところが、外洋大水槽には卵を隠せるような岩の隙間がないため、水槽の隅の方や、
時にはど真ん中にコロコロと転がっていることもあります。
今回紹介した2つ以外にも、水槽の底に転がっているものはまだまだたくさんあります。
是非、生き物だけでなく、水槽の底にも目を向けてみてくださいね。
新たな発見があるかもしれません・・・♪
魚類課 明石 夏澄