今回のブログでは2023年6月8日に外洋大水槽に仲間入りした「モノノケトンガリサカタザメ」の近況をご報告します!
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背中側の様子。白い点はあまり見られません。
まずはモノノケトンガリサカタザメについて紹介します。
昔は「トンガリサカタザメ」と混同されていましたが、お腹側の先端に大きな黒い模様があること(この模様が、お化けがおでこにつけている布に似ていることから「モノノケ」と名前につけられたそうです。)、胸びれに白い点が散らばっていないことなどから、2020年に新種記載されました。
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お腹側の様子。黒い大きな模様が1番の特徴です。
前回展示していた時は2019年でしたので、「モノノケトンガリサカタザメ」として展示するのは今回が初めてです!
ちなみに、名前に「ザメ」とついていますが、エイの仲間です!
サメとエイの見分け方は簡単で、5対の「鰓孔(=えらあな)」が頭の横についているのがサメ、お腹についているのがエイです。モノノケトンガリサカタザメの鰓孔はお腹についているのでエイだと判断できるんです。
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5つの黒い穴が鰓孔です。
このモノノケトンガリサカタザメが外洋大水槽に仲間入りした当初は全くエサを食べませんでした。そのため、過去に別種のシノノメサカタザメを餌付かせるためにガザミを与えていたことに倣って試してみたところ、17日目でガザミを食べてくれるようになりました!
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最近はエサを受け取りやすい姿勢で近づいてきます。
エサを食べるようになってから知ったのですが、他の魚たちよりも明らかに水を吸い込む力が強いんです!安全のためにつけているグローブごと吸い込もうとするので油断できません。先輩飼育員によると、ダイバーからエサを貰えることを覚えると、度を越えたスキンシップが始まるそうです。ちょっとビビっています。
現在は他の魚たちにも与えている甘えびもスムーズに食べてくれるようになり、アジ、サバ、イカといった甲殻類以外のエサも食べてくれるようにチャレンジしているところです。皆さんがマリンワールド海の中道に遊びに来た時にはいろんなエサを食べてくれるようになっているかな?
魚類課 鈴木 鴻之