マリンワールドでは、自然と同じように夜は照明を消して暗くしています。
残念ながら暗い館内で、標本などが動き出すことはありません。
しかし、昼間とは違う魚たちの姿を見ることができます。
照明を消すと岩陰に隠れて寝ている魚や無防備に寝ている魚など色々な魚たちがいますが、今回はチンアナゴに注目して紹介します。
皆さんは、チンアナゴたちはどんな風に夜を過ごしていると思いますか?
正解はこちらです。
空の水槽じゃありませんよ、実は砂の中に全身を入れて潜っているんです!
チンアナゴは警戒心がとても強い魚で、夜は怖いのか砂の中に完全に潜っている場面をよく見かけます。
なんだか幼い頃、寝る際に布団から足が出ていると怖くなったことを思い出しました。
『一緒にしないで…』 byチンアナゴ
そんな写真を撮っていると、普段あまり見ることの出来ない姿を撮影できました。
なんと、頭隠して尻隠さず状態。
通常チンアナゴは頭を砂から出して、流れてくるプランクトンや敵を見つけますが、これでは、何も出来ません…
「潜っている途中じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、チンアナゴは体の後ろの尾ビレを使って砂に潜っていくので、頭から潜ることはありません。
なんで、そんな格好になってしまったんでしょう?
うーん、謎が深まるばかりですね。
チンアナゴはとても人気がありますが、謎の多い魚でもあります。
また、チンアナゴの面白い姿や謎が分かれば皆さんにお伝えしますね!
魚類課 田中 健太