最近暖かくなってきましたね。
生き物の中には寒い冬場よりも春から秋にかけての暖かい時期に活動をするものが多くいます。
今回紹介する有明海の泥の中で暮らしている生き物もそのような仲間です。
マリンワールドでは表の展示水槽だけでなく裏の予備水槽でも有明海の干潟の生き物を飼育しています。
この予備水槽は展示水槽ほど温度のコントロールをしていないため、生き物は寒い時期には泥の中に隠れて、ほとんど出てきません。
そのため、どんな生き物が何匹隠れているのか、わからなくなる事があります。
先日暖かい日の朝に水槽を覗きに行くと、たくさんのカニが穴という穴から出てきていたので、嬉しくなり1枚激写しました。
この水槽には、ムツゴロウをはじめ、シオマネキ、オサガニ、アリアケガニ、アリアケモドキ、チゴガニなどがいますが、すべてを見るのは不可能な水槽なんです。
しかし、この日はなんとシオマネキだけで18匹も確認でき、オス同士のいざこざまで見れました。
さらにオサガニとアリアケガニ、チゴガニ数匹までも。
しかし、激写した瞬間、音や私の影にビックリしたのか、だれもいなくなってしましました…。
時間をおいてそっと見に行くと、またみんなで出てきて、食事をしていました。
これからの季節は展示水槽の生き物たちも活発になりますので、見に来てくださいね。
魚類課 中村 維沙