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小さな救世主

3月23日に無事オープンした開館30周年記念特別展「ほねのおと」は、おかげさまで沢山の方々にご好評をいただいています!今回は開催準備中のある出来事について紹介します。

 

プロジェクトがスタートし、標本を作るため先ずは骨に関する資料集めを始めました。しかし、骨の図鑑などほとんどない上に「飼育係」とはいえ骨格の標本づくりは全くの未体験です。そのため開始当初は試行錯誤の連続でした。

 

 

細かいところは歯ブラシで除肉

 

標本の製作過程は大まかに徐肉、骨の成形、乾燥です。これらを閉館した夜間に、地道に行いました。最終的に30cmサイズの魚なら、2~3日で作れるようになりましたが、問題はさらに体の小さな魚の骨をどうするかです。小さなものほど骨がもろく、徐肉の際に簡単に形が崩れてしまうのです。何か良い方法はないか悩んでいたある日、ふと「ウミホタル」が頭に浮かびました。

発光するウミホタルは夜のすいぞくかんの発光実験でおなじみですが、とても貪欲で、魚の「アラ」をエサに収集する際、直ぐにアラが骨だけになるほどです。これをヒントに集めたウミホタルの水槽に、エサとして10cmほどのキビナゴを丸ごと与えると、1時間もたたずにきれいな骨の標本が出来上がっていました!まさに救世主です!

「ほねのおと」はこれからも新しい骨格を随時増やす予定です。そのためにもこの小さな救世主に頑張ってもらおうと思います。

 

救世主の仕事っぷりはこちら(8倍速動画)

 

今年のゴールデンウィークは4月27日から10日間連続で夜のすいぞくかんを行います。もちろん「ウミホタル」たちは本来の発行実験でも頑張ってもらいますよ!