マリンワールド海の中道を代表する「外洋大水槽」には約50種類の魚がで暮らしていますが、どのくらい見つけたことがありますか?
水槽の横にあるモニターで紹介していますが、それでも見つけにくい種類がいます。
そこで今回は水槽の外からでは中々観察できない魚たちを紹介していきます。
まずはネムリブカです。
現在2匹いるネムリブカは右側の擬岩の陰によく隠れています。
普段はじっとしていることが多いのですが、エサを差し出すとパクっと喰いついてきます。
シロワニに与えている大きさのアジも食べるので、迫力は負けず劣らずです。
次は同じ擬岩に隠れているドクウツボです。
全身が黄金色なので少しでも体がはみ出していればすぐに見つけられます。
空腹が理由なのか、ダイバーが持っているエサが入ったバケツにそろりそろりと近づいてくる時があるので油断できません。
続いては左側の擬岩に隠れているニセゴイシウツボです。
ドクウツボよりも奥の方に隠れていることが多いのですが、たまに砂の上を泳いだり外からまる見えの場所でじっとしていたりします。
普段と違う行動をしていると不安になりますが、気づいたらいつもの場所に戻っています。
アカマツカサなどのイットウダイ科の魚たちはあちこちに隠れています。
野外では洞窟などの暗い場所にいることが多く、外洋大水槽の中でも同じように暗い場所にいます。
個体ごとにお気に入りの場所があるようで、例えば先ほどのネムリブカの擬岩にはアヤメエビスが、奥の洞窟には多くのアカマツカサが隠れています。
そして最後に紹介するのは外洋大水槽に仲間入りしたばかりのオナガウツボです。
鹿児島県南さつま市の笠沙の海から昨年末にマリンワールド海の中道にやってきました。
飼育員が与えるエサをしっかり食べるようになったため今月デビューとなりました。
まだお気に入りの場所を決め切れていない様子なので、このブログを書いている日は探すのに一苦労でした。
今回紹介した魚たちは水槽の底の方で隠れていることが多く、上から撒くエサだけでは十分に行き渡らないため、ダイバーが直接隠れ場所にエサを与えに行きます。
ダイバーがエサを与えているときは、隠れている魚たちを観察するチャンスなので、ダイバーの動きにも注目してください。
彼らたちを探しにマリンワールド海の中道に遊びに来てください。
外洋大水槽で待っています!
魚類課 鈴木 鴻之