水族館というと魚やイルカ、アシカなど海で暮らす生き物を思い浮かべますよね?
ただ、水で暮らす生き物はもちろんそれだけではありません。
5月下旬より予備展示室では水生昆虫の展示を始めました。
かいじゅうアイランドへ向かう通路の途中でお客様からも予備展示室の様子が見えるのですが、そのガラス面に水生昆虫たちの水槽があります。
ゲンゴロウの仲間や、ミズカマキリ、タイコウチなどを展示しています。
大人の方にとっては、幼い頃によく見かけた懐かしい昆虫もいるかもしれません。
私も小学生の頃に学校のプールでゲンゴロウなどを捕まえていました。
ですが今となっては、だいぶ数が減ってしまった昆虫もたくさんいます。
タイコウチやミズカマキリは、カマのような前脚を使って獲物を捕まえます。
いつもピンセットでアカムシ(ユスリカの幼虫)を与えるのですが、獲物を逃がすまいと素早く餌に飛びついてきます。
ですが、勢い余ってピンセットにいつもしがみついて、なかなか放そうとしません。
水生昆虫好きな私にはそんな姿も微笑ましく、ついつい話しかけながら世話をすることも…
ガラス面越しに私が一人でしゃべっている姿をみても、どうか怪しまないでください。
展示している虫たちは、小さいものや、枝などに同化していて分かりづらいのですが、ぜひ目を凝らして探してみてくださいね!
※展示生物は生き物の状態によって変更することがあります。
魚類課 前田 瑠美