マリンワールド海の中道

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2020.5.2

ゴマフアザラシの赤ちゃんがエサを食べるまで

今春、マリンワールド海の中道では3頭のゴマフアザラシが誕生しました。

産まれて1週間ほどは母親にべったりだった赤ちゃんたちですが、最近は母親から離れ一頭でプールを泳いだり、陸上面でお昼寝をしたりしています。

「こんな泳ぎ方もできるよ~」

 

ゴマフアザラシの授乳期間は生後23週間ですが、赤ちゃんは授乳期間中からエサに興味を持ち始めます。

44日生まれの父・クーと母・マスコの赤ちゃんは、生後2週間ほどで母親がエサを食べる姿が気になり始め、「何?何?」と言わんばかりに寄って来ていました。

「お母さーん、何してるの?」

 

飼育員は寄ってくる赤ちゃんにエサを与えようと試みますが、赤ちゃんはどうしていいかわからずその場を離れます。

次に、赤ちゃんが「口に入れていいんだ」とわかると、口に入れてみたり出してみたりを繰り返し…そして、生後23日で初めて餌を呑み込みました。

最初は10㎝程のイカナゴという魚を摂餌しましたが、現在では20㎝以上のホッケやオオナゴ(大きなイカナゴ)も摂餌できるようになっています。

サバも食べられるようになりました。

 

赤ちゃんは、『飼育員からエサをもらう・エサを口に入れる・呑み込む』と何事も初めてだらけです。エサを食べることができると飼育員もホッとします。

 

現在休館中のため、皆様に赤ちゃんのアザラシをご覧いただけないことがとても残念ですが、営業再開をしたときにはかいじゅうアイランドで3頭の赤ちゃんアザラシが待っていますよ。

 

海洋動物課 中嶋 千夏 

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