秋から、マリンワールド海の中道では、特別展「アニマルオールスターズ」を行っています。今回は水の生き物に限らず、広く生き物たちの特殊能力を紹介するため、今まで飼育経験のない生きものたちがたくさんいて、準備や勉強が必要でした。
フクロウの飼育も初めてで、ドキドキして迎えました。
マリンワールドで展示しているのは、
メンフクロウ
モリフクロウ
アフリカワシミミズク
の3羽です。フクロウは、体の大きさや羽の模様、鳴き声までみんな違うところがおもしろいところです。
毎日エサをあげる前に手にのせ、はかりまで運んで、体重を測っています。
フクロウは、体重が軽い!
手にのせても全然重くないんです。メンフクロウで、280gほど。
大きなアフリカワシミミズクでも700gほどなんです。そのため、50g体重が落ちると体調が悪くなることもあります。普段、イルカたちの飼育をしているため50g?!という気持ちでした。手にのせる時は、爪が鋭いため専用のグローブをはめて行います。バランスが悪いと、フクロウがバタバタしてしまいなかなか慣れません。いつもドキドキしながら、手に乗せています。
3種類のフクロウの鳴き声は、『ホーホー』『ピューピュー』と時々鳴きます。お世話をしている時より、他の水槽の水温を測っているときなどに、鳴き声が聞こえてきます。「どこにいるの~?」と言われてる気がして、とってもかわいいのです。でも、声をかけて近づいて行くとフーフー息が荒くなったり、カンカンくちばしを鳴らして威嚇されたりもします。
毎週木曜日には、水浴びをしています。
小さな桶のなかで、くちばしや羽根を洗えるように水をためているのですが・・・全然洗ってくれず、羽根をバサバサさせて、結局わたしたちがびしょびしょ。でも最近モリフクロウが桶の中で羽を動かし、体を少し洗ってくれるようになりました。
昼間は寝ていることが多いフクロウたちですが、ときには首をかしげたり色々な動きを見せてくれます。少しでもなかよくなれるよう、毎日メンちゃん・モリちゃん・ワッシーと声をかけています。1/14まで展示していますので、ぜひみなさんも会いにきてくださいね。
海洋動物課 野間 郁子