皆さんはクラゲと聞くと海をふわふわと漂う生物を想像されると思います。
しかし、池や流れのない水路などでもクラゲが見つかることがあります。
先日一般の方から「田んぼの横にある水路にクラゲのようなものがいる!海からはそこまで距離はないけど淡水にクラゲなんていませんよね?」とお問い合わせをいただきました。まさか淡水にクラゲがいるとは夢にも思わなかったのでしょう。
お話を聞いて、調べてみるとどうやら淡水に生息するマミズクラゲのようです。世界中の温かい地域の池などに生息しており、夏から秋にかけて水温の上昇に合わせて突然現れます。体は15~30㎜ほどで傘状の体に4本の放射管があり、海に生息するクラゲのように無数の触手を持ち、プランクトンを捕まえて食べます。
5月26日に情報を頂き翌日現場に行ってみると、たくさんのマミズクラゲが漂っていました。採集し早速、3階水の森エリア入口にて展示を開始しています!
寿命が短く展示は早期終了する場合がございます。お早めにお越しください!!!

展示の様子
マミズクラゲには多くの謎があります。池で見られることの多いですが池の中にはオスかメスのどちらかしかいません。今回採取したものは全てオスでした。どうしてそんなことになるのか。なぜ淡水に生息しているのか。どうして決まった池でしか見られないのか。など興味深いクラゲです。
マリンワールドではこの謎多きマミズクラゲを調査するために情報を集めています。そこでこのブログを読んでいる皆さんにお願いがあります!もし池やダムなどでクラゲ見かけましたら情報を頂きたいです。マミズクラゲの謎を解く手がかりになるかもしれません。是非「マリンワールド海の中道 魚類課」までご連絡ください。皆さまからの情報をお待ちしております!!!!!

マミズクラゲのアップ

採集したマミズクラゲ
展示部魚類課 東 紀文