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2024.8.31

餌やり思いやり

皆さんこんにちは!魚類課新人飼育員の東です。

今回は、魚たちへの餌やりをご紹介します。

 

皆さんは魚への餌やりはどのようなものを想像しますか?

 

このように水槽の上から餌をまくところを想像したのではないでしょうか?
餌を撒いて与える水槽が多いですがそれだけではありません。
魚によって餌の食べ方が違うのでそれに合わせた餌やりの方法を試しています。

例えば外洋大水槽ではシロワニやマダラトビエイたちにダイバーが潜って直接餌をあげています。
この様子はイワシタイフーンの時間に見ることができます。
最初はダイバーから餌を受け取ってくれない魚たちですが、ダイバーとの信頼関係を築く事で餌を受け取るようになります。

↑新入りのトビエイに餌を与えるダイバー

 

初めのうちはダイバーから逃げていく魚たちですが、ダイバーは追いかけ口元に餌を運びます。
段々とダイバーに慣れて悪者ではないと分かってくると自分からダイバーに近づき餌をおねだりします

 

では、ダイバーが潜って餌を与えられない水槽ではどうしているでしょうか?
上から餌を撒くだけでは他の魚に餌を横取りされてしまう食べるのが遅い魚たちには網やカゴを使って餌やりを行います。

 

 

この水槽には泳ぎの速いタイや、スズキたちがたくさん入っているので泳ぎの遅いウツボたちは餌に中々ありつけません。
ウツボは怖いイメージの魚かもしれませんが普段は水槽の底、岩の間でじっとしています。
そんな時は網に餌(アジ、イカ)を入れて顔の前まで運んであげます。水中ではコブダイやスズキたちが網の中に入っている餌を虎視眈々と狙っています。
横取りされないように餌を顔の前まで運んであげると、、、網の中に顔を入れて餌を受け取ります。
餌が目の前にやって来ると暢気なものでアジとイカどっちにしようか吟味するウツボもいます。

 

魚たちの元気な姿を皆さんにお見せ出来るように、私たち飼育員は水槽にいる魚たち全てがしっかり餌を食べれているか注意しながら餌を与えています。
水槽に魚を入れて終わりではなく、餌を食べて元気に過ごしてくれて初めて僕たち飼育員は安心することができます。

 

魚類課 東 紀文

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