皆さん、こんにちは。今回は私が担当しているカリフォルニアアシカ「レン」についてお話をしていきたいと思います。
レンは今年の6月17日で11歳を迎えるオスのアシカです。登場回数は少ないですが、ショーに出ているアシカの中で唯一のオスで、まだまだ練習中です。そんなレンの不思議な性格をいくつか紹介します!
① 父親そっくりの小心者
レンはマリンワールド生まれのアシカで、かいじゅうアイランドにいるリンとカズの間に生まれました。父親「カズ」は大きな体ですが、実はちょっぴり小心者。そんな性格をしっかりと受け継いでいます。ショー中は目をきょろきょろさせて周りをしっかり見ています。
② 母親譲りの癖
母親「リン」はトレーナーからエサを貰う時に首を前後に動かしながら待つ癖がありますが、レンも全く同じ癖を持っています。ショーの中でもこの癖は出ていると思うので、是非見つけてみてください。
③ 不器用だけど一生懸命
2つのことを同時にしようとするとどうしてもうまく出来ない、でも一生懸命なのはとても伝わってきます。私のオススメは前肢を上げながら前に進む「タッパ上げ歩行」という種目です。前肢上げなきゃ、進まなきゃ、という思いがしっかり伝わるぎこちなさ。アシカ担当の中でもぎこちなさがかわいいと評判です。
④ これ大丈夫なの?
小心者のため初めて見る物、初めてやることに驚くことも少なくないレンですが、こちらが驚くことも時折あります。一番印象に残っているのは、レストラン横にあるプールにレンを初めて入れた時です。初めての場所なので驚くかなと思っていたのですが、肢が水に触れた瞬間プールに入っていき楽しそうに泳ぎ始めました。よほど楽しかったのか呼んでも戻ってきませんでした。
たくさんお話しましたが、これでもほんの一部です。イルカ、アシカ、ペンギンなど動物たちはそれぞれに様々な性格、個性を持っています。是非ショーやそれ以外の時間で動物たちを観察してみてください。そして動物たちの個性を見つけてみてください。
レンの出番はあまりないかもしれませんが、見つけた時は是非応援してください。もちろん他の動物たちの応援もよろしくお願いします。
海洋動物課 福永 芳樹