マリンワールド海の中道

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2023.4.22

ほねの おと?ほね のおと?

皆さんはマリンワールドの入口奥に『ほねのおと』という骨格展示ゾーンがあることをご存知でしょうか?

 

ここは開館30周年記念として2019年3月にオープンをしました。
全長8.9mのクロミンククジラの全身骨格や全長5.4mのマッコウクジラの頭蓋骨を始めとする約60点の骨格標本の展示しています。

このゾーンの名称『ほねのおと』はどう発音すればいいんだろう?
そう思った方はいらっしゃいませんか?
実は、この名前にはふたつの意味と想いが込められています。

 

ひとつ目は『ほねの おと(骨の音)』。
骨は自ら音を発することはありません。どちらかというと、静かなイメージがあるでしょう。
ですが、骨は生きもののからだを支え、からだを動かすなど、生きていくために欠かせない大切な存在です。また、それぞれの生きものの、生きる環境に合わせて進化をしてきました。それはただただ静かにこつこつと、いのちを生きたあかしです。
ここでは、そんな生きものたちの生きるコツを、耳をすませて感じとってほしい、という想いが込められています。

そして、ふたつ目は『ほね のおと(HONE NOTE)』。
骨は無駄がなく、とても機能的で美しい形をしています。その生きものが、その環境で生きるための効率的な形はとても個性的で興味深いものです。
骨は「怖い」「気持ち悪い」というイメージを持たれることもありますが、それは死を連想させるからでしょうか?
でも、骨はヒトを含め、多くの生きものが持っているものです。その姿を見る機会がなかなかないので、身近に感じることが難しいもの。想像することも難しいかもしれませんが、とてもおもしろい。
そんな、骨について楽しく学んでもらえたらいいな、という想いです。

名付け親としては、『ほねの おと』の方が込めた想いは強いのですが、ふたつの意味を含ませたのはわたしなりの遊び心。
なので、どちらでもお好きな方で呼んでいただければいいのかな、と思っています。

 

『ほねの おと』『ほね のおと』
さて、あなたはどちらの呼び方をしますか?

 

営業部 土井 翠

 

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