3階の「福岡の海」小水槽エリアでは、当館の周辺で見られる小さな生き物を間近でご覧いただけます。個性的な生き物たちがたくさん暮らしているので、その魅力をお伝えしようとこまめに展示を変えています。
今月からはトサカギンポの展示を始めました。カキ殻や岩の隙間にごく普通に見られる魚ですが、頭の上にニワトリのようなトサカが生えているのが特徴です。小型のギンポの仲間には頭の上に皮弁(ひべん)と呼ばれる突起物を持つものが多く、海藻などに似せて擬態していると考えられています。
この皮弁の形が魚種によって様々で、トサカだけでなく角状のものや眉毛のような房状のものまでバラエティに富んでいます。
同じ水槽にもコケギンポやカエルウオといった仲間たちを展示しているので、ぜひ近くで観察してみてください。
魚類課 岡村 峻佑