今年も7月から9月末まで、ウミガメの産卵上陸調査を調査対象の海岸で実施しました。
結果は、今年もウミガメの産卵上陸事例はありませんでした。
調査した海岸は、ここ2年ぐらいはコロナ禍で海岸への人の出入りが少なかったためなのかゴミ等が減っている感じがしていました。
しかし今年は、コロナ前の海岸に近い状態になりつつあるように感じました。海岸には焚火後の木材や花火跡のゴミが散乱しているの見かけました。これは、ウミガメの上陸産卵がないことよりもとても残念な気持ちになりました。
その中でただ一つ発見がありました。
それは、9月に調査の海岸に大小さまざまな沢山の軽石が打ちあがっているの見つけました。
2021年8月に東京都小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場」が噴火し、当時報道などで沖縄や鹿児島県奄美諸島に大量の軽石が漂着したことがとても話題になりました。
その時の軽石が噴火からが約1年の月日をかけて福岡の海岸に漂着したと思われます。
遠く小笠原から軽石が海岸に漂着したことで、当たり前のことですが海はつながっているということを実感しました。
近くの海岸を散策されることがあれば、少し目を凝らしてみると軽石が打ちあがっているかもしれません。
展示部魚類課 宮地 勝美
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2022.10.20