このタイトルどういうこと?と思いますよね。
実は、7月にリニューアルした「九州水の森」エリアに、今回初めて田んぼ水槽が登場したんです!
昔は田んぼの水路にはたくさんの生き物を見ることができましたが、最近ではコンクリート水路などが増え生き物を見る機会が随分と減っていて、昔ながらの多様な生き物を展示することにしました。
生き物を展示するにはまずは環境からという事で水槽にも稲を植えることになったのですが、室内育成になるので念のため屋外でしっかりとした田んぼを作り、入れ替え制で稲を維持しよう!という事になりました。
田んぼ作りは土を耕すことから始まりました。
それもゴールデンウィークが始まるころの暑さの中で、魚類課スタッフで筋肉痛になりながらなんとか完成しました。
田植え初日(2020.6.8)
藻が大繁殖して焦った日もありました。
約2ヶ月後にはしっかり穂を出し始めました!(2020.8.19)
嬉しいのはこれだけではなく、近くには池も川も無い海水だらけの敷地内の田んぼになんと生き物が続々と集まって来てくれました!
アメンボ!
オタマジャクシ!もちろんお母さんカエルの鳴き声も聞こえます
トンボも!
写真に撮り忘れましたが、大きなミシシッピアカミミガメもやってきたんです。これは外来種なので喜べませんでしたが…
こんな小さな田んぼにどこからともなく水辺を求めてやってきた生き物の強さを感じることができました。そして稲の生長と新しい仲間が増えていないかを観察することがとても楽しくなってきた毎日です。
もちろん最後の楽しみは美味しい「マリン米」をスタッフで食べることです!
1人スプーン1杯くらいかもしれませんね。
最後に、展示水槽の稲もなんと少しですがLEDの照明だけで穂が出てきたんですよ!
九州水の森では魚をはじめ、水棲昆虫も展示しています。
ぜひじっくり、ゆっくり観察してみてくださいね。
展示部 魚類課 山口 絢子