マリンワールド海の中道では毎年、7月から9月末まで調査対象海岸でのアカウミガメの産卵上陸・孵化脱出調査を行っています。
今年も残念ながら、アカウミガメの産卵上陸はありませんでした。
調査を実施しながら毎年、海岸環境の変化や潮流の変化なども同時に観察しているのですが本年は通年とは明らかに違いを感じることがありました。
それは、海岸に打ち上げられたゴミの種類や量が違っていました。
例年海岸で確認されるゴミのほとんどがたくさんのペットボトル・ジュースパック・缶・ビニールシート・浮き輪・レジ袋などのいわゆるプラスチックゴミが占めています。
その他は大雨や台風などで流れ着いた海藻や草・木々や流木などの自然由来のものになります。
もちろんその年の天候や潮流などによって打ち上げられるゴミは変わってきますが、今年はかなりプラスチックゴミが少なかったとように感じます。
コロナ禍で、私たちが緊急事態宣言中の外出抑制により海水浴などのレジャー外出を控えたことの現われかもしれません。
裏返せばいままで私たちがゴミの正しい処理をしていないことの結果かもしれないと、少し考えさせられた今年のアカウミガメ上陸調査の年でした。
魚類課 宮地 勝美
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2021.11.24