マリンワールド海の中道は、1989年のオープン以来、30年以上ラッコの飼育をしてきましたが、今回は過去に当館で飼育していたラッコたちを、私の記憶をたどりながら軽いエピソードを添えつつ振り返っていきたいと思います。
オープン当初は北海道のオホーツク水族館からやってきたオスのラッコのみの展示でした。
翌年1990年2月、4頭のラッコがアメリカから仲間入りしました。
この子たちは1989年にアラスカ沖で起きたタンカー事故の際、油まみれの海から保護されたラッコが保護センターで産んだ個体です。
のちにそれぞれに名前を付けることになるのですが、搬入当時は、日本まで一緒に輸送に立ち会った保護センターのスタッフの方の呼び名で呼んでました。
アラスカからやってきたラッコたち
「愛称:フート」
4頭の中で1番小さな個体でしたが残念ながら輸送後数日で肺炎により死亡しています。
「愛称:クロエ」
ギリシャ神話の物語「ダフニスとクロエ」に登場する人物から「クロエ」と名付けられたそうです。
のちに『キキ』と名付けました。
「愛称:ニック」
名前の由来は聞きそびれてしまったんですが、当館では『ゲン』と名付けました。
「愛称:ターニア」
保護センターでは「ノータッグ」、つまり愛称がつけられていなかったため、スタッフのリーダーの恋人の名前を付けてもらいました。
のちに『アスカ』と名付けました。
保護センターのスタッフ
今回はここまで
この続きは次回ご紹介したいと思います。
海洋動物課 濱野 真
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2021.6.9