今回は、バックヤードにいる生き物を紹介します。
画像真ん中にいるのは、ソメンヤドカリという大人の手のひら大の大型のヤドカリです。
岩の上に乗っているかと思いきや……、実はソメンヤドカリの下にいるのは魚なのです!何と言う魚か、わかりますか?
展示している水槽にもいるのですが、このごつごつとした岩のような魚は、オニダルマオコゼといいます。
大きな口と、海底の岩などの真似をした体が特徴の魚です。
このように何か他の物の姿を真似ることを“擬態”(ぎたい)というのですが、オニダルマオコゼの擬態は完璧なようで、ソメンヤドカリはよくこのようにオニダルマオコゼたちの上に登っています。
岩になりきるオニダルマオコゼたちは、上に乗られようが、基本的にされるがまま。
ソメンヤドカリは水槽の中に自分一匹だと思って生活しているのかもしれませんね。
頭を踏みつけにされても逃げない、まさに“動かざること山のごとし”な、オニダルマオコゼの紹介でした!
魚類課 坂上 真咲