春のお出かけの季節は、生き物の調査・収集・採集の季節でもあります。
でも…、今は海での生き物たちの活動を観察することはできず、残念な気持ちになっていましたが、裏の水槽に以前からいたアメフラシがなんと今年も産卵をはじまめした。
春の風物詩のようなもので、よく「海そうめん」とも呼ばれています。
色は黄色や茶色のものが多く、冷麺や焼きそばのようにも見えます。
水温調整をしていない水槽ですので、体内時計が敏感に産卵時期を感じ取ったのでしょう。
見かけた時は、少しうれしくなりました。
雌雄同体ではありますが、1匹では産卵できないため、この時期にはよくたくさん繋がっています。
水槽でも5匹ほどくっついていました。
ふわふわの体で外見上は貝殻が退化していて分かりませんが、体の中に貝殻の名残を持っています。
私は何よりもアメフラシの手触りが癖になるほど気持ちよくて大好きです。
海の様子は分かりませんが、水槽にも四季はしっかりと届いていますよ!
魚類課 中村 維沙