イルカも結果にドキドキ…?
先日、会社の健康診断がありました。肝数値がひっかかった人、中性脂肪が高いと言われた人、さまざまいたようです。
我々スタッフはもちろんですが、水族館の生き物たちも獣医による健康診断を受けています。イルカたちは3か月に1回、健康診断のために血液検査をしていて、7月は健康診断の月でした。
血液検査の機械が水族館にもあります。
ここでクイズです。イルカの採血って、どこですると思いますか?
人は腕だから、イルカは胸びれ?
いえいえ、実は、“尾びれ”から採血するんですよ。
よーく見ると、血管のスジがうっすらと見えるので、そこに注射針を刺して採血します。
画像ではわかりにくいのですが、こんな感じで血管が走っています。
この時、イルカたちはトレーナーに尾びれを持ってもらい、針が刺されるのをじっと我慢しています。
こんなことができるのも、日々のトレーニングの積み重ねで、ちょっと痛くてもその後ちゃんとほめてもらえることをわかっているんです。
ベテランのノンやハッピーなんかは「あら、今日は採血ですか。どうぞどうぞ。」と涼しい顔。
一方、まだ若いマロンは「採血!?ギョギョギョ!聞いてないよー!」と目玉が飛び出さんばかりに目を見開いてこちらを凝視します(笑)
ギョロ目になったマロン
ちょっと痛いですが、健康管理のためには大事な血液検査。イルカたちにも頑張ってもらいます。
採血以外にも、毎日体温を測ったり、体重を定期的に測ったりして、体調の変化を見逃さないように気を付けています。
毎日ショーで頑張っているイルカたち。その健康を守るのも、水族館係員の大事なお仕事です。
展示部 獣医 近藤