マリンワールドではリニューアルした2017年から、奄美大島でサンゴの保全活動に取り組む「奄美漁協龍郷支部サンゴ部会」からお借りしている養殖サンゴの飼育・展示を行っています。
サンゴの飼育には適度な光と水流が必要で、飼育を始めた頃はなかなかうまくいかず「あーじゃない。こうじゃない。」と調整が続く毎日でした。
その後はどうにかこうにかスクスクと育ってくれて、2018年の秋に水槽で成長したサンゴを返却し、自然の海に戻しました。
さて、その後も順調に成長を続け、2度目の返却を今年の4月8日に行う事となりました。
ところがその日からコロナウィルス感染症拡大防止対策のため、ここマリンワールドが休館することになってしまったのです。そして、人との接触を極力減らすため、出社するスタッフも必要最小限としたためとても少なかったのです…。
発送の準備はある程度していましたが、ある程度までしかしていません。
普段とは違う人数のため、当日は朝から大忙しです。
「準備は当日するよー」なんて言ってた過去の自分が憎たらしくてたまりません。(こんな事になると思っていなかった。)
サンゴが持つ硬い骨格で水が入った袋が破けないよう工夫し、少ないスタッフ総出でどうにか梱包を終え、なんとか発送することができました。
後日、無事到着した連絡を受けたときはいつも以上にホッとした事は忘れられません。
現在、動くに動けないこんな状況ですがマリンワールドとしてやれる事をしっかりやっていこうと思います。
また、できる準備はできるものなら前もって準備しよう。と心に固く誓うのでした。
魚類課 垣野 陽介