【大人の女性のためのリニューアル】

平嶋 宏規（元　社員）

２０１７年４月１２日にオープンしたマリンワールドのリニューアルは、５年がかりの大プロジェクトとなりました。設備の経年劣化による更新の必要性とともに、当時落ち込んでいた営業成績へのテコ入れ、さらには国のＰＦＩ事業導入に対する参画と、マリンワールドにとって大きなターニングポイントとなったと思います。リニューアルを検討開始するにあたっては、外部コンサルの知見を借りてスタッフの意見を聞き取り、「大人の女性」をターゲットとした知的文化施設としてコンセプトから見直しました。「大人の女性」を取りこむ意義は、「彼女たちの興味を引くものであれば、全ての世代に受け入れられる。」とのことです。さらには、マーケット全体を見れば、コアな水族館ファンは決して多いわけではなく、ファンではない方をどう「行ってみたい。」「連れていきたい。」と思わせるのかが重要であり、リニューアルはこのコンセプトの下、素晴らしいアイデアが次々と生み出されたと思います。予算の都合上方向性を修正し、泣く泣く切り捨てたものもたくさんありますが、厳選され手塩にかけ生み出された水槽を見るため、多くのお客様が来館され、歓声をあげて楽しんでいただけたことは大変な喜びです。

スタッフの皆さんが自分の職務に誇りをもって、このリニューアルをやり遂げて頂いたことに大変感謝しています。これからまた、時代に合わせた新しい発想をもって、新しい水族館に進化し続けることを期待しています。